消泡剤って何?使い方と選び方もご紹介!!


消泡剤は何のために使うの?

消泡剤とは、液体に泡ができるのを防いだり、液体にできた泡を消したりするために添加する添加物のことを指します。消泡作用には抑泡、破泡、脱泡の3つの分類があります。泡の生成を防ぐ機能を抑泡性、一度生成された泡を消す機能を破泡性、液中の泡をくっつけて大きくすることで泡が表面に浮上する速度を速める機能を脱泡性と呼びます。消泡剤のタイプにはオイルタイプ、活性剤タイプ、エマルションタイプなどがあり、それぞれの特徴と用途に応じて使用する必要があります。また、複数のタイプを併用したり、複数の特徴を併せ持つ消泡剤を使用することでより効果が上がることもあります。

消泡剤はどうやって使うの?

消泡剤が使用される身近な例は、食品や化粧品の製造工程です。使用するときは、発泡を抑えたい対象の発泡液にごく微量の消泡剤を添付します。水や溶剤であらかじめ希釈して使用するタイプもあります。食品添加物に使用する場合など、添加量に関して規定がある場合もあるので、用途に応じて確認が必要です。

消泡剤はどうやって選べばいいの?

これまでも述べたように、用途によって異なる消泡剤を選ぶ必要があります。例えば、紙やパルプの製造工程であるクラフトパルプ洗浄においては、ピッチの生成の少ない消泡剤が求められるので、オイルタイプやシリコーンタイプがよく使用されます。また抄紙工程では、サイズへの影響を抑えるために、高級アルコールを成分とするエマルションタイプがよく使用されます。オイルタイプは油性物質が主成分のため、河川などに大量に排水すると環境への悪影響を及ぼす恐れがあるので、注意が必要です。

消泡剤とは、液体に泡が発生しないようにするために入れる添加物のことです。泡が発生すると製品に不都合となる食品の製造工程や化粧品の精製の際によく利用されます。